皆さん、こんにちは。
10月中旬だというのにまだ暑いですね。今日は小雨が降る天気なので寒くなるかと思いきや湿度があって蒸し暑さがありますね。体調にはくれぐれもお気を付けください。
さて、今回の話題は現在大学3年生である2026年卒の就職戦線がどのようになっているかを確認したいと思います。データはキャリタスリサーチのものを参照させてもらっています。
昨年からインターンシップが細かく定義されております。その説明をしてから現状をお伝えしていきます。
タイプ1:オープンカンパニー(いわゆる1Dayインターン)
タイプ2:キャリア教育(大学の授業としての教育プログラム)
タイプ3‐①:汎用的能力活用型インターンシップ
→職場における実務体験(5日以上)
タイプ3‐②:専門活用型インターンシップ
→職場における実務体験(2 週間以上)
タイプ4:高度専門型インターンシップ (高度な専門性を有する大学院生限定)
いかにもお役所がつけそうなわかりづらくお堅い表現ですが、粗製乱造された名ばかりインターンシップを整理して定義づけした意味はあったと思います。これらの各タイプごとのインターンシップ参加率をキャリタスリサーチさんが調査してくれています。その結果が以下の通りです。
タイプ1:92.6%
タイプ2:32.5%
タイプ3‐①:39.7%
タイプ3‐②:15.7%
タイプ1は1日であったり半日で業界や会社の雰囲気をつかむのが目的なので企業側としてはより多くの学生を効率よく集めることが目的となります。学生としては何となく企業の雰囲気をつかみたいという程度でハードルが低いので参加しやすいです。だからこそ100人いたら93人くらいが参加するという結果が出ています。それ以外は5日以上(土日休みで1週間が5日)のプログラムとなるので企業側の受け入れ態勢も大勢を相手にすることができません。限りある枠に意欲のある学生を受け入れたいと思いますからESや適性テスト、面接など多くのハードルを設けることになります。なので参加率が4割を切るということになります。
今はインターンシップから採用に直結させて良いというルールに変わったので企業側も真剣に学生に自社のことや働き方を知ってもらいたいということで手間暇をかけてインターンシップを充実させる方向に舵を切っています。この結果が本採用が始まる前の早期内定ということにつながります。
もう一つ面白いデータがあったのが業界研究に力を入れた時期と企業研究に力を入れた時期という項目がありました。この結果によると
業界研究は6月~9月の4か月に力を入れて調べたいのだそうです。業界とは似たようなことをしている会社の塊なのでまずは大雑把に調べるということの表れでしょう。
企業研究は8~11月の4か月に力を入れて調べたいのだそうです。
業界研究のつもりでタイプ1のインターンシップに多く参加してどの業界が良いかを見定めてから企業を絞り込んでいるということでしょう。だから波が2か月遅れてやってきています。
一般的な傾向と言えるのでこれの何が面白いと思ったのかわからないと思います。企業側目線で考えると枠が少ないタイプ3のインターンシップを重視したいわけですから企業研究がしっかりできていて何のためにこのインターンシップに参加するのかという目的意識のない学生は相手にしないわけです。つまりこのデータから学生の取り組みのタイミングを見ていると遅いわけです。それでいて人気企業に行きたい、と思ってもごく少数のしっかり企業研究が済んでいて目的意識がしっかりしている学生と同じ土俵で選考のラインに乗ったら必ず負けるのが目に見えているのです。そこを理解して先手で動くことが重要になりますし希望する企業の内定を勝ち取るためには周到な準備が必要になるのです。
今日はこんなとこです。