皆さん、こんにちは。
今日の日経新聞1面にこんな記事が出ていたのをご覧になられましたでしょうか?
「高卒採用、27年ぶり大卒上回る伸び」
これの何が1面に掲載されるほど重要なの?と思われた方もいらっしゃると思います。ひと昔であれば就職するために大学を出ないといい会社に勤めることができないよ、と呪文のように言われていました。
だからこそ大学進学率が上がり今では6割近くの高校生が大学に進学するようになりました。言い方は悪いですが猫も杓子も大学に行くと大卒という価値が目減りしているのは否めません。
逆に言うと余程の上位大学を選ばなければ大学に行くことはできるのに進学せずに就職を選ぶというのは働くことへの覚悟ができていると言えます。働くことへのモチベーションが高いので戦力化したいという企業の思惑とも合致します。
このような状況の中でAIやロボットでは代替できない人の作業が求められるような職種、いわゆる現場作業系の仕事で人手不足が起こっているので高校生に企業の熱視線が向けられているということです。今までホワイトカラーへの就職を目指して大学に進学した人たちもAIやロボットで代替できるようになってきてしまったので単純に知識があるとか事務作業が速いというだけでは採用できなくなっています。
そうすると大卒も現場作業系の仕事に就く人たちが増えてくるのです。しかし、給料の問題で考えると年功序列の日本においては高卒採用の方が給料が安いので現場作業系であれば高卒採用で賄いたいという企業の気持ちが出てきます。みんなが同じようなことを考えるので高卒採用が今後熾烈を極める可能性が高くなるのです。
これからは進学するのか就職するのかを真剣に考えないとチャンスを逃すことが出てくると思います。大学に行けばいい会社に入れる。資格を取れば就職できると安直に考えるのは危険です。何のために学ぶのか?何を学ぶのか?どのように学ぶのか?をしっかり考えることが大事です。今日はこんなとこです。