経団連が指針を出した新卒通年採用について考えてみた

皆さん、こんにちは。

 

 昨日の爆弾低気圧は凄かったですね。

風は強いし雨も降ったおかげで今日は以上に蒸し暑かったですよね。国連事務総長のグテレスさんが言って言うように地球沸騰化ですね。笑い事ではなく危機感を覚えます。

 

 

 

 さて、今朝の日経新聞の5面にこんな記事が出ていました。

 

「新卒も通年採用を」 経団連指針案、留学経験者を念頭

 

この記事の概要としては以下の通りです。

①経団連会員企業に新卒も通年採用や職務内容を明確にしたジョブ型採用を促す

②留学生の採用なども念頭に多様な人材を確保する観点から通年採用を新卒にも活用することが有効である

③社員が知人・友人を紹介するリファラル採用を新卒でも実施・拡充することが望まれる

 

 中途採用で一般的に行われていることを新卒にも広げていきましょう、ということかなと私は受け止めています。しかし、そんな簡単にいくものなのかなと私は考えています。

なぜならばジョブ型採用は日本においてはまだ緒に就いたばかりで成果がはっきり見えているわけではありません。経団連の中でも大手中の大手であるとか職務が明確に分けられるIT企業では導入しやすいかもしれませんが、ゴリゴリ日本型の重厚長大産業やインフラ企業など経団連の中心にいるような企業にはジョブ型を浸透させるのにかなり時間がかかると思います。

 

 留学生採用を視野にということであれば、既に採用実績のある会社は通年で採用しています。これから留学生を採用する企業もあろうかと思いますが日本の常識は世界の非常識なので人から言われてジョブ型始めようとか通年採用始めようとか悠長なことを言っていたら人材獲得競争で確実に負けます。日本は年功序列だし成果を出しても年齢で給料が決まるので外国人は見向きもしないでしょう。日本人ですらバカバカしいと愛想をつかして外資系企業に就職している現状からもわかります。

 

 リファラル採用に関しては既に新卒でも行われています。一番有名なのは三田会ですよね。経団連に加盟しているような超有名企業はほぼ学閥で採用するし経営者はほとんど慶応や早稲田の私立勢と東大・京大などの旧七帝大と一橋や東工大あたりです。これこそリファラル採用じゃないですかね。スキルでつながった仲間を採用するというリファラルではないかもしれませんが昔から学閥採用を当たり前のようにやっていて成果を出しているのだから今さらカッコつけてリファラル採用とか言わなくてもいいと思います。

 

 この記事を見て感じたことは綺麗ごとやかっこいい言葉を使って何となくやっているフリをしている暇があったら本気で優秀な外国人を採用して今までの日本の仕組みを壊すくらいのことをやって欲しいですね。そうしたら日本人もこのままではヤバいとお尻に火が付くので結果として本気でリスキリングするでしょうし自分の価値を高めて対外的にアピールして自分を高く売ることに力を注ぐと思います。そして価値を認めたら企業も高く買うはずです。これが健全な競争だし通年採用をする意義だと思うし世界の優秀な人材を集めるために職務を明確に規定してそこで力を発揮してもらえるように場を提供するからジョブ型雇用になると思います。

今日はこんなとこです。

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