こんにちは。
ゴールデンウィークも中盤になりまして晴れていて陽気も暖かくどこかに出かけたいという気持ちが増してきますね。実際、まん防などの制限がないので昨年や一昨年に比べて人手が凄いことになっていますよね。私は込み合う時期が好きではないので家でじっとしているか出かけても近所に買い物程度です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は将来性を求めて仕事を探すことの是非について考えてみたいと思います。
学生モニターに向けた就職先を探す決め手とかの結果を見るとほぼ間違いなく「将来性がある」が1位に出てきます。その次が給与待遇、仕事のやりがいはその下かさらに下かなと思います。それぐらい将来性というものが重要だということです。この気持ちはよくわかります。自分が就職活動していた時も長く務めることを前提に将来安泰という会社を求める気持ちはありました。
しかし現在において将来性のある会社がどれくらいあるのかを考えてみましょう。昭和の時代は欧米に追い付き追い越せを合言葉にがむしゃらに頑張って高度経済成長と安定成長がありました。そういう時代には将来性を考えることなく「将来をよくしよう!」と能動的に動いていたので、結果として成功の果実を手にできたということです。
翻ってバブル後の失われた30年と言われる衰退が常態化した日本で暮らしていた現代の若者は「良い時代の日本」を知らないのでかつてはよかった日本に憧れるよりも人並みの生活を将来にわたって安定的にできる生活を理想とするのだと私は考えます。だからすぐに潰れない、急にリストラしない会社が良いのでしょう。事態が急変することの怖さをリーマンショックや東日本大震災で体験していることも影響しているかもしれません。
そこで将来性について学生が求めることはわかりました。ところがグローバル競争の中にいる日本は他のライバルと競争を強いられるわけで日本人の価値観や求める要望だけで社会が回せません。人材獲得競争も日系企業だから日本人を必ず採用するというのも崩れてきています。今絶好調でも数年後に転落することも多々あります。そう考えると将来性をどう捉えるかが重要です。1社に忠誠を尽くして一生自分の面倒を見てください、という将来性や安定はこの世からなくなったと言えるでしょう。公務員は国が滅びなければ潰れないので安定はしていますが、仕事がDX化すれば人があまり必要なくなるので採用数が絞り込まれる可能性は高いです。税収が増えることもないのでかなり現実味があると私は見ています。
つまり将来性や安定を求めるのであれば自分のスキルを常に高め、必要とされる能力と経験を積んで、その時代のトレンドに乗っていければ安定するし将来を自分の力で切り開けるということでしょう。与えられるものではなく自ら勝ち取る姿勢を持つことで安定と将来性を獲得することが求められる時代なのだと考えます。
今日はこんなとこです。