こんにちは。
今回は就活の時に自分のストロングポイントとして英語力をアピールしたいと考えて英語の勉強をしたいと考えている大学生のメンタリティについて考えてみたいと思います。
なぜこんなことを考えたかというと、私は大学でキャリアの授業を持っているのですが、自分の将来について考えてみようという課題を出すと「これからはグローバル社会なので英語を読んだり話したりできるようになるために資格を取って就職を有利に進めたい」とたいていの学生がレポートに書きます。この課題に書かれていることは要約して書いていますが、事実誤認がはなはだしいと思いました。その理由を以下に書き記します。
①「これからはグローバル社会」ではなく「すでにグローバル社会」になっている。
→英語以前に現代社会がどの方向に進んでいるかという時代の流れを読めていない学生が多い。
②英語力を高めるための資格取得
→TOEICとか英検のハイスコアや上級の資格を取ることは有利になると思います。では、その資格を取って英語力があることを証明できたとしましょう。その武器を使って何を語りたいですか?語るべきテーマを設定する能力+それを解決するための情報収集力・分析力+わかりやすく伝えるためのプレゼンテーション力、これらがあってこその英語力だと思います。もっと言えばこれを日本語でしっかり語ることができたうえで英語でも同様のことができれば就職に有利になるのではないかと考えます。
③英語はコミュニケーションツールなので対人コミュニケーションもアピールすべき
→英語という武器を持っただけで満足するのではなく、普段から人と会話をできる力は大事だし、ビジネスであれば初対面の人とも会話をし信頼関係を構築しなければいけません。話題が豊富で、相手が何を考え、何をして欲しいのかを察する力は大事です。これは数値化できません。だからこそ聞き手が映像化できるような体験談は重宝がられます。そのためには実戦経験を多く積むことが重要です。
3つのポイントを挙げました。要は英語ができれば万事OKというわけではないのです。思考力と伝達力が大事で日本人であればわかりやすく日本語で伝えられる構成力が重要になるのです。そのうえで英語もできます、と言ったら無双状態ですね。
今日はこんなとこです。