内定式とはそもそも何のためにするのか?

こんにちは。

 

 昨日は関東地方が台風の影響で色々と大変なことになっていましたね。そんな日が内定解禁日でたいていの企業は内定式を行いました。昨年来のコロナ禍で内定式の開催の仕方もオンライン形式が主流になっているようです。中には対面式の従来通りの内定式をしていた会社もあったようですが、オンライン形式で行う企業のほうが多いと新聞記事になっていました。

 

 そこで「内定式とはそもそも何のためにするのか?」という疑問が湧いてきます。理由として考えられるのは以下の通りです。

①内々定という極めて日本的で曖昧な就活ルールのもと「10月1日に内定を出す約束としての内々定」という不安定な状態から正式に採用の約束をする日に儀式を行う。

②来年4月から働く同期のメンバーとの顔合わせ

③内定式が終わった後に同期の仲間で親睦を深めてもらう(ここでコロナ禍の影響があり飲みに行ったり、カラオケやボーリングなどがしづらい、という問題がある)

④会社への帰属意識の醸成(新入社員前教育の話なんかがあったりする)

⑤人事部サイドで内定者の近況確認(辞退しないかどうかの確認)

 

 以上、挙げればきりがないですが主要なものはこんな感じでしょうか?ここで私が感じたのは会社側が「会社に帰属させよう」とか新入社員の方も「来年4月の入社に向けて意識を高めよう、仲間とうまくやっていこう、力を高めていこう」という気持ちを高めるために内定式をやるのではないでしょうか?ということです。それであれば対面でやるべきではないでしょうか?しかも10月1日から緊急事態宣言が解除され、用心を重ね感染を広げないよう配慮すれば飲食や集会も開いてよいということになった日なのにです。

 

 では、なぜオンライン開催なのか?それは単純にコストダウンと手間を大幅になくすためだけですね。採用の時にオンラインで味をしめたので内定式もこれでやっちゃおう、ということでしょうね。採用人数が1000人規模だと密を防ぐためにオンライン開催なら納得感もありますが、100人にも満たない会社でもオンラインだったりするのはどうなんでしょうかね。全国各地に内定者が散らばっていたとしても仲間意識や社への帰属意識を高めるのであれば、このくらいの手間はかけるべきではないかなと私は思います。

 

 これからの日本は成長が止まり、緩やかに没落していく社会なので終身雇用ということもはなくなるでしょう。新入社員の方も一生その会社で勤め上げるということも考えていないでしょう。だからそこまで必死に会社に対する忠誠心や帰属意識を高める必要はないのかもしれません。しかし、一緒に働いてベストを尽くさない限り顧客に喜ばれる仕事はできないと思います。社畜を養成するするためのイベントではなく、高いパフォーマンスを発揮するプロ集団を養成するためのイベントとして内定式を考えると、その会社の手間のかけ方で新入社員にかける期待が見えてくるような気がしました。

今日はこんな感じです。

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