こんにちは。
お盆休みが明けたら多少暑い日もありましたが、過ごしやすい陽気に変わってきたかなと体が感じる日々ですね。しかし、温暖化による気候変動で大雨や長雨など各地で被害が出ておりますので気を引き締めて過ごしていかなくてはいけませんね。
さて、今回も企業目線で人を採用するということについて考えてみたいと思います。企業は昨年よりも今年、今年よりも来年と成長をしていかなくてはいけません。より多くの利益を獲得し株主に配当という形で報いて、社員には給料で還元していきます。売上を上げ、利益を伸ばし、富を分配する、と言葉にすればこれだけのことですがとても大変なことです。
上記のことを実現するためには優秀な人材が欠かせません。企業が成長するためには投資が欠かせません。例えば最新の設備を導入する設備投資、新たな商品や技術を開発するための研究開発投資などが代表的ですよね。このほかに大事な投資として人材投資があります。優秀な人を採用するための投資が一番イメージしやすいと思いますが、これ以外にも能力開発を促す教育投資もあります。このように企業は人材に相当な投資をしているのです。
これを踏まえて学生さんが就職活動をしているときに大事な点を見ていないことに気付きます。それは「企業は皆さんの将来の可能性に多額の投資をする」ということです。単純計算しますと、転職もせずその会社に一生お世話になると考えて定年まで40年在籍したとしましょう。この40年間の平均賃金を500万円と仮定しましょう。実際の平均賃金はもっと下がると思いますが計算しやすいように便宜的にこの金額に設定しました。掛け算すると2億円になります。これ以外にも教育研修費、福利厚生費、社会保険料など様々な金額を企業は負担しますから人を採用するだけで3億円近い費用が掛かるのです。
自分が採用されることはそれだけの投資案件だと自覚することが大事です。これを考えれば自分目線だけでモノを語るのがいかに愚かかわかると思います。投資元のニーズに適うことをするためには相手先をしっかり研究(業界研究・企業研究)し、志望動機を明確にしなくてはいけません。そして自分が持っている能力(自己分析)を相手のニーズに当てはめて「何が」できるのか、したいのかを伝えなくてはいけません。その根拠として過去実績(学チカ)を伝えて相手方に見える化して伝えなくてはいけません。
このような手間暇をかけることが採用される近道なのではと私は思っています。お手軽に結果は出ません。相手も手間暇をかけるのだから採用される学生側も手間暇をかけるべきだと考えます。中には就活のプロみたいな学生さんもいます。就活が上手くいって自己満足に浸ったところで会社に入ると結果を求められるので化けの皮が剥がれます。そうすると居心地が悪くなって退職することになるでしょう。なので実質3年生の夏から始まる就職活動は自分の40数年のキャリアを形成する第一歩と捉えて手間暇をかけてみませんか?今日はこんなとこです。