自己PRの際「副代表をしていました」がやたら多いのはなぜか?

こんにちは。

 

 就職戦線は建前上3月1日に就職サイトがオープンして、そこからエントリーが開始されて本格化していくということになっています。しかし、実情は昨年からインターンシップとして就職戦線は始まっています。この長い就職活動をしていく中で皆さんは必ずエントリーシートを書きますよね。その際に「自己PR」「学チカ」「志望動機」の記述をするはずです。その時に不思議と「副代表をして代表をサポートしていました」という学生が異常に多いのです。これは最近の話ではなくエントリーシートが導入されたころから見受けられ、10年くらい前から急激に増えた印象です。データを取っているわけではないので私見だと断りは入れておきますが、世の中に副代表ってこんなにいるんだ、と思わずにはいられないほど悉く副代表と書く学生が多いです。

 

 それではなぜ「副代表」をアピールしたがるのでしょうか?自分が前面に出て何かをすることはしないけど、組織のためには「少し」貢献していますよ、というアピールをしたいのです。私は今あえて「少し」を括弧書きしました。この言葉、若者が多用するんです。講演の時や面談の時に相手の理解度を確認するために「今のわかりましたか?」と質問することがあるのですが、ほぼ例外なく「少しわかります。」と答えます。私は「それでは、その少しわかった部分を教えてください。」と聞きます。大抵は「わかりません。」と答えます。このような経験を多くして私が気付いたのは「あいまいにしておきたい」ということなのでしょう。

 

 この「あいまい」というのは日本の文化みたいなものですし「あいまい」だからこそ、うまく回るということがあるのも確かです。でもこれって日本人だけのコミュニケーションだと成り立つということです。高度経済成長から安定成長を経てバブル崩壊からITバブル崩壊くらいまでは内需が旺盛だったので内向き志向でも問題はなかったので「あいまい」が有効な手段だったのです。しかし、内需は細り外需を積極的にとっていかなくてはいけない時代なので外国人ともコミュニケーションを積極的にとらなくては仕事もうまく回らなくなっています。そんなときに「あいまい」は通用するのでしょうか?そんなことをやっていると自分の主張もロクにできず、意見も採用されず、国際社会から相手にされないでしょう。最近オリンピック組織委員会の森会長の発言をうやむやにして風化させようとして失敗して混乱しているのも「あいまい」だからでしょう。

 

 それでは「副代表」とあいまいにアピールするのではなく、どうしたらいいのでしょうか?いろんな答えがあると思います。私が一番強く思うのは肩書でアピールするのではなく、自分ができることでアピールすればいいというシンプルなものです。皆がみな凄い人ではないはずです。ごく普通の人が集まってグループとして力を発揮しているのが会社です。それぞれに役割があるのです。凄さをアピールするから無理があるのです。だってそんなに凄くないんですから。できることをアピールすれば、ある会社は必要とするかもしれないし、ある会社はいらないかもしれません。これだけです。会社は全員がリーダーだと回らないので「副代表」という肩書は評価してません。「何をしたのか」だけです。

 

 ということで、肩書がないとアピールできない、ということはありません。大学4年間で徹底的に実行した「何か」をアピールしましょう。何もしていなかった人は悲惨ですが、それは自己責任です。やらないほうが悪い。4年も通っていて500万円ほどを授業料などで投資しているのに何もしていないということは、余程の強い意志がないとできないことです。私だったらお金をどぶに捨てることはもったいないので、とてもできません。

だから「やったこと」「やりきったこと」をアピールし、その経験を次の仕事に「どのように」つなげていくことを「あいまい」ではなく「明確」に伝えましょう!

今日はこんなとこです。

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