「昭和型」労働と「平成型」労働と「令和型」労働を考える

こんにちは。

 

 今日は元号にちなんで働き方を考えてみたいと思います。なぜこのようなことを考えた方というと学生や若手社会人と接することの多い仕事をしておりまして、若者の仕事に対する価値観が「結構、昭和だな」と感じることが多いからです。元号は時代を映す、と言いますが言い得て妙だな、と思いましたのでまとめてみます。

 

 ①「昭和型」労働

昭和は実質63年ほどあったので戦後の高度経済成長期以降で考えます。戦争で焼け野原になり、「物のない」時代から「物がある」時代に移行しました。作れば売れる時代です。つまり効率よく大量に物を作ることができる会社が良い会社なわけです。商品の機能も今ほど高度なものを求められているわけではないので、ちょっと便利であれば、今までにない物なので売れるのです。ということで勝利の方程式が成り立った時代なので、やり方を覚えて、誰よりも早く処理して大量に作業できることが貴ばれた時代と言ってよいのではないでしょうか。

 

 ②「平成型」労働

平成の最初期はバブル景気で盛り上がってましたが、あっという間に弾けてしまいました。しかし、また景気が良くなるだろうとのんびり構えていたら「失われた20年(30年)」という今まで経験したことないようなデフレの時代に突入してしまいました。今度は昭和と違い物が売れない時代になってしまいました。作っただけでは売れません。そこでマーケティングの考え方が浸透してきて「どのように売るか」を考えるようになってきました。この時代は「言われたことを忠実に実行する」だけでは通用しなくなりました。働いている人々は「昭和型」労働者が管理職で、現役プレイヤーが「平成型」労働者なのでうまく機能しなかった時代だったと思います。だんだん時代が経つにつれ昭和型労働者もこのままではまずいと思い、時代に順応できた人とそうでない人で明暗が分かれたシビアな時代だと思います。リストラとか早期退職という言葉がマスコミに頻繁に登場する労働者には冬の時代でした。

 

 ③「令和型」労働

今年の4月、平成最後に働き方改革が実行されました。令和の時代に華が開く改革となるはずです。ITはますます進化し、AIやIoT、ビッグデータなどを活用して仕事が効率化される時代です。新しいテクノロジーをしっかり学んで、自らデザインして新しい価値を生み出すような仕事をする人たちと、ロボットにはできない仕事を黙々とルーティーンでこなす作業者とに明確に分かれる時代でしょう。

 

 平成世代でこれから社会に出ようとしている方たちが「資格をたくさん取った」とか「言われたことを忠実にこなしたい」という方が多いことに驚いています。昭和世代の両親に育てられ、昭和時代の勝利の方程式を疑わずに実行していた人から価値観を刷り込まれている弊害ではないかと個人的には思っています。古き良き時代の価値観は大事にしつつも、時の流れによる時代のトレンドはあるので、その時代に合わせた変化は必要だと思います。適者生存の原則は労働者にも当てはまると思います。ただの作業者にならず、自ら考えて動ける労働者になりたいと思った今日この頃です。

今日はこんな感じです。

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