こんにちは。
今週の週刊文春の中吊りに「アイス・バケツ・チャレンジ、かぶる阿呆に煽る阿呆」というタイトルを見かけました。私が思っていたことをここまで的確かつ皮肉を交えて表現した言葉にしてくれたので思わずうなってしまいました。私個人としては出たがりが「俺、指名されちゃったよ。」と喜んでかぶってる姿を見て正直「バカじゃないのか、この人たちは」と思ってしまいました。人それぞれいろんな考え方を持っていいし、喜んでかぶればいいと思いますけどその人の意思がどこにあるかが重要だと思います。これは本来、不治の病であるALSという病気を啓蒙し治療法を見つけるための研究費を募るためのパフォーマンスのはずです。私が見ている限り「ちょっと有名な俺がかぶってやってんだよ。楽しんでくれたかい!」というメッセージしか伝わりませんでした。ALSはそっちのけに感じました。
ここで就活に絡めて2つのことを提言します。
①グループディスカッションでこの手のテーマが出たときに自分の考えは賛成なのか反対なのか?
→これは自分の意見を持つこととその根拠はどこにあるか、ということを明示しないと議論が成り立ちません。答えはないので自分なりの考えをロジカルにまとめる訓練をしていくと良いでしょう。ちなみに私は反対の論陣だということが冒頭の文章でお分かりいただけたと思います。
②エントリーシートなどで自己PRや学生時代に力を入れたことで「アイス・バケツ・チャレンジ」をエピソードで使うかどうか?
→これは話者の主体がどこにあるかがポイントになります。つまり自分が体験した話をするのか(主観)、水をかぶった自分を見て他者がそれについてどのように思っているか(客観)で内容が変わってきます。結論から言えばジャイアンのように「俺様が」という主観的な書き方だと読み手に説得力を与えられません。自分が行った行動が他者からみるとどのように見えるのか?評価はどうなのか?という視点が必要になります。
世の中の圧倒的多数はバケツを喜んでかぶって寄付するのでしょうが私は違和感を感じました。読者の皆さんはどのように感じたのでしょうか?どう思おうが自由です。大事なのは「なぜ」賛成なのか、あるいは反対なのかを自分なりに考えることだと思います。きょうはこんなとこです。