面接で大切な考え方

こんにちは。

私は猪瀬東京都知事のメルマガを購読しているのですが、そこで皆さんに紹介したい文章があります。先例にこだわらず先陣を切ることの重要性について言及した首都大学東京の入学式での祝辞です。

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「シェークスピアと源氏物語は読んでください」(首都大学東京入学式・祝辞)


 原島文雄学長のお話は、国際化・グローバリズムのなかで首都大学の学生が
どう生きるかという重要なメッセージでした。そして川淵三郎理事長はJリー
グの経営の経験から、先前例に基づかないことをやって、先陣を切ることが大
事である、という非常に重要なメッセージでした。

 先日、長島茂雄監督と元ヤンキースの松井秀喜選手が国民栄誉賞をもらい
したね。しかし、一つ忘れている人がいる、野茂英雄投手です。野茂投手が先
陣を切って大リーグ、メジャーリーグに挑戦した。先陣を切る人物が重要です。

 野茂投手はいずれ国民栄誉賞をもらえると思います。野茂投手につづいて大
リーグの選手になった人が今50人います。区切りのいい、100人ぐらいまで
きたら、野茂投手が国民栄誉賞になるのではないか。人がやれなかったことを
やる、誰にもできないと思われていたことをやる、それは自分に根拠があるか
らやるのです。

 自分に根拠があるというのは、どういうことか。野茂投手は自分で鍛錬し、
自分のフォークボールに自信がある。努力があり、たぶんそれが世界で通用す
るという仮説に基づいてチャレンジする。国際化社会のなかで、前例に基づか
ないで何かをやるときの一つの例です。

 野茂投手が行ったら、みんなが行くようになった。野茂投手は自分の夢のた
めに行った。しかし自分の夢はみんなの夢であります。自分の夢が成功すれば、
みんなの夢が成功する。やはり一人ではない。みんなのためにやっている。そ
の二つの要素が重なり合ってさらに努力をつづけて新しいものを見つけていく。

 みなさんは、もう大学に入って、あるいは大学院に入って、人からどう見ら
れるということはまったく気にしなくていい。中学や高校ではクラスの中でど
う見られるか、またいじめの対象であったり、いろんなことがあったと思う。
今はもう考えなくていい。自分に根拠をおいて、自分で何かに疑問を持ち、仮
説を立て、仮説を実証するために努力する。

 人の言うことは気にしない。いいですか、その代わり、努力をしなければい
けない。ハッキリ申し上げますが、外国の一流の大学では少なくとも500冊
は難しい本を読まなければ卒業できない。おかゆのようなご飯を食べるのでは
なく、玄米のような硬いものを咀嚼する、それを500冊やらないと卒業でき
ない。日本はそれをやらなくても卒業できる仕組みになっている。約束してい
ただきたい。少なくともシェークスピアと源氏物語は読んでください。もちろ
ん、シェークスピアも日本語の翻訳で結構です。源氏物語も現代語訳で結構で
す。

 まずは、言葉の基本を頭の中できちんと整理することです。人々が考えてき
たことは言葉の表現としてつくられてきているのだから。まずは基本を身につ
けてほしい。大学教育はリベラルアーツです。まずそれがあって、初めて外国
の人と話ができる。英語力の問題ではない。

 自分の考え方がしっかりしているかどうかで、外国の人ときちんと話ができ
るかどうかが決まる。自動車をつくって、あるいは最先端のソフトをつくって、
そして外国の人と話す前には、歴史的背景と文化が一つの決め手になります。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックを東京がなぜ進めているのか。今
年1月にロンドンでプレゼンテーションをしました。3月にIOC評価委員会
の人が日本に来た。東京はなぜオリンピックをやるのかを説明する前に、東京
の優れた点を説明できなければいけない。もちろんテクノロジー、イノベーシ
ョン、そしておもてなし(ホスピタリティ)、それだけではない、ヨーロッパ
以外に初めて近代化を成し遂げた国のソフィスティケートされたこの世界は何
なのかということを、きちんと説明できなければならない。相手の文化に対し
て日本の文化は何なのか、ということを説明できなければダメなのです。

 皆さんもこれからの数年間は、自分がどの文化圏に属していて、自分の文化
とは何なのかということを、もちろん大学のときに日本の本を読み、研究室で
実験もするのです。そういうなかで、自分の文化とは何なのかということを考
える。

 許された時間が君たちには数年ある。ここで自分に根拠を持たなければ、自
分に自信を持たなければいけない。この数年間で得た自信がたぶん人生の全て
になります。

 これから東京オリンピック・パラリンピックに向けて日本人が心のデフレを
取り払い、そして日本人自身が自信を回復していかなければならないし、すで
にみなさんのお父さんお母さん方がつくり上げてきた実績があるが、その実績
のうえに君たちが何を付け加えなければいけないか。それを考えるには、歴史
的な時間軸をきちんと取らないといけない。

 何年に何が起きたか。歴史を勉強しておく。少なくとも黒船来航以来150
年くらいの歴史です。つまり黒船が来たときというのが日本が国際社会・グロ
ーバリズムに組み込まれた瞬間ですから。そこから150年をきちんと頭に入
れながら、自分たちが何をつけ加えればいいのか、それをぜひ考えて欲しい。

 

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抜粋して紹介しようと思いましたが、ぜひ読んでほしかったので全文紹介しました。

今日はこんなとこです。

 

                  


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