就活の開始時期を遅くしようという社説について

こんにちは。

今朝の日経朝刊社説に「就活」の開始時期をもっと遅らせよう、が掲載されていました。

会社説明会の解禁時期が現在の大学3年の12月から大学4年の4月に、選考開始が4月から8月へと4か月ずらすというルールを政府が働きかけるとのことです。

大学3年から始まる就活では学業がおろそかになってしまうので人材の質が落ちるから、というのが理由だそうです。

果たしてそうでしょうか?内定を取るような学生(大手・中堅・中小に限らずどこでも)は勉強ばかりやってるんでしょうか?遊びやバイトもバランスよくやってるはずです。

勉強だけやっていれば質の高い人材になるというのはチョット偏見じゃないでしょうか?

何事もバランスが大事なはずです。消費者金融のCMでもバランスが大事だと言ってるじゃないですか?

質の高い人材を育成したいと考えているのなら「職人」を育てる学校を作った方がよっぽどいいと思います。日本にはたくさんの職人がいますが、今はサラリーマンやエンジニアや公務員を養成する学校が大学と言えるでしょう。

これからの時代は昭和時代のサラリーマンでは国際競争で勝てないのは必至なのだから学制そのものを変えたほうがいいんじゃないでしょうか?

ドイツではちょっと極端ですが小学校卒業と同時に将来の進路を決めるそうです。

そこでつきたい職業に合わせて職業訓練学校に通って就業します。その道を極めると「マイスター」の称号が与えられます。つまり日本でいえば大工の棟梁のようなものです。国が税金を取りやすいからと源泉徴収しやすいサラリーマンを養成する大学の進学率を異常に増やした結果、本来大学で学ぶべきでない学生まで入学させて挙句の果てに「人材の質が低い」から就活時期をずらそうというのは筋が通らないのではないでしょうか?

学生も昭和の幻想という呪縛から解放され、「大手だから安心」とかせこい気持ちではなく、厳しくても知識や人脈が構築できるサラリーマン生活を利用して自立して生活が送れるようになるんだ、という意志を持つことが大事だと思います。

今日はこんなとこです。

 

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